※こちらの記事は2023年4月に更新しております。※
はじめに
イタンジの福崎です、postするのが遅くなりましたが、11/1にイタンジ株式会社のVPoEに就任しました。 イタンジは前CTOの後ポストが空いたままでしたが、エンジニア組織が徐々に大きくなってきて、採用も強化していく必要があるこのタイミングでエンジニア組織に責任を持つ人が必要だということでやらせていただくことになりました。
これまでのイタンジの文化
イタンジは創業当時から全職種に占めるエンジニアの比率が高く、エンジニア文化が大事にされてきました。今も前CTOが作った以下のようないい文化が形を変えながら根強く残っています。
- TGIT(役員に匿名で質問しながらみんなでピザを食べる会)
- slackのtimesで個人が情報を発信する文化
- slack上で基本privateチャンネルを作らないなど、できる限り情報をopenにする文化
代表の野口も元エンジニアで、エンジニアがプロダクトを作り事業化してそのまま事業責任者になって事業を牽引してきました。エンジニアが不動産取引を理解した上で、業界のボトルネックを発見して、技術の力で顧客の課題を解決する事にコミットした結果、他社にはないエッジーなプロダクトを作ることが出来、現在があると思っています。このようないい文化を残しながら、強いエンジニア組織にしていくべく大事にしたいことを3つ決めました。
大事にしたいこと
いいもの、使って貰う人の課題を解決して、なくてはならないもの。 作った人が誇りを持てるようなプロダクトを作るためにエンジニアチームで大事にしていきたいこと
好きになれるプロダクトを作る
俺こんなもの作ってるんだって知り合いにちょっと自慢したくなる。 作ったものを周りで使ってる人がいたら思わずニヤッとしてしまうようなプロダクトを作れるチームにしたい
OK
- 作るプロダクトにエンジニアがオーナーシップをもつ
- 何のためのプロダクトか理解し、必要な事は何なのかを自ら決めて実行する
- 作ったエンジニアの気持ちが乗っているサービスにする
- 要所要所にこだわり、妥協しない
NG
- 顧客、営業、CSに要望されたものの背景を理解せずそのまま作る
- 自分の意見を持たず、こだわりもなくなんとなくプロダクトを作る
小さなチームで大きな仕事を成し遂げる
仕事の大きさを人数に比例させず、少数精鋭で大きな仕事を成し遂げるかっこいいチームにしたい
OK
- 変わらない物、本質的な物が何かを見極め集中する
- 10年後でも価値を感じることに取り組む
- 進んで制約をつける
- 人、物、金などの資源を制限し無駄を省いて尖ったものを作る
- 常にやめたほうがいいことを考える
- もっと簡単に出来ないか、自動化できないか、本当にやる価値があるのかを考える
NG
- 流行りなど常に移り変わるものに集中し、すぐ必要なくなるものを作る
- 制約を設けずに輪郭のぼやけたものを作る
- やることを無限に増やす
これは初代CTOが好きだった本 小さなチーム、大きな仕事
から拝借しています。
小さなチーム、大きな仕事〔完全版〕: 37シグナルズ成功の法則
- 作者:ジェイソン・フリード,デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/01/11
- メディア: 単行本
メンバーの事を相互に信頼、尊敬し、謙虚に学びあえる
メンバーが互いに一目置いて、信頼して任せることができるチーム 同じ目標に向かってフラットに議論できるチームにしたい
OK
- 謙虚
- 一緒に働く人から素直に学ぶ
- 尊敬
- 一緒に働く人の能力や功績を高く評価し思いやる
- 信頼
- 一緒に働く人を信じて頼る
NG
- 傲慢
- 一緒に働く人をあなどり見下す
- 軽蔑
- 一緒に働く人をバカにしたりさげすむ
- 疑心
- 一緒に働く人を疑う
これはお恥ずかしながら知らなかったんですが、社内で紹介してもらった Team Geek
の HRTの精神
です。 丁度大事にしたいことを考えている時に本を教えてもらって読んだら、考えていたことがそのまま言語化されていたので拝借しています。
Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか
- 作者:Brian W. Fitzpatrick,Ben Collins-Sussman
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2013/07/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
最後に
上には記載しませんでしたが、技術に敬意を持つということも忘れないでいたいなと思います。技術への好奇心を忘れず、常に挑戦していく事を支援する仕組みを会社としても作っていきます。 あまり細かいルールに沿って行動することが好きではないので、最低限の価値観のところだけ合わせてあとは今のメンバーと一緒に良い文化を醸成していければなと思っています。一緒に働いているエンジニア全員が目をキラキラさせながら楽しそうに仕事してる組織にして行きたいなと思っています。