「AIは不動産業界の敵か味方か?」不動産テック最新事例セミナーVol.1を開催しました!

現在、「フィンテック」(金融×IT)の次は「不動産テック」と言われるなど、ビッグデータ解析、AI(人工知能)などを活用し不動産業界にイノベーションを起こそうとする「不動産テック」に対して、注目が集まっています。当社は、今後ますます不動産業界のIT活用が進み、業界全体が発展することを目的として、不動産仲介会社、不動産管理会社を対象とした「不動産テック」に関するセミナーを開催することとなりました。参加者の皆さまに、身近でリアルな事例を知ってもらいたいという思いのもと、記念すべき第1回には、株式会社S-FIT代表取締役社長、紫原 友規様にお越しいただきました。

その一部をご紹介します。

はじめてAIと出会ったのは10年ぐらい前、23歳の時だった?

 まずはじめに、代表の伊藤が登壇し、自身がAI(人工知能)に関心を抱いたきっかけについて語りました。 「10年ぐらい前、当時23歳だった私は、三井不動産レジデンシャルリースに勤めていました。当時は社内でもエクセルが得意な方だったということもあり、自分でマクロを組んで賃料査定をしていました。現在のテクノロジーとは全然レベルが違いますが、その頃から『こういった作業を人ではなく機械が出来るようになれば、効率化出来ることがたくさんあるのでは?』と感じていました。今では実際にAI技術が具体的に活用され効率化が進んでおりますが、当時から必ずしも人が作業をする必要なく、機械で効率化出来ることを考えていましたね。その後、仲介会社を立ち上げる中で再度、『物件の入力などがもし機械によって自動的になったら、不動産取引がもっと円滑になるのではないか』と思いました。これらの経験が、イタンジを立ち上げるきっかけにもなりました。」

 その後は国内外の不動産テックの事例について、自社サービスのデモも含めて紹介をしました。  「今は不動産取引のデータをクラウド上に蓄積する時代。そのデータを活用することでさまざまなことが自動化される、つまりAIが本当に活躍する時代が来る」という話で締めくくりました。

不動産テック勉強会伊藤

集客専門チームを作ることで1人あたり月間300反響の対応が可能に!

続いて、S-FIT代表の紫原様から「IT戦略や働き方改革」についてお話いただきました。「お陰さまでS-FITの業績は好調です。売上は14年連続で増収しております。このような状況でも課題なのは、優秀な人材を確保すること。どうずれば人を増やさずに業績を伸ばせるのか?悩んだ末の答えが仲介で一番大変な集客を営業から切り離す分業化スタイルでした。この時期にイタンジと出会い、そこにAIを導入することで、多い時では一人で月間300反響の対応が可能になりました。」 「現状はまだ、どこをAIでやるのかはっきりしていない。でも、本当に正社員がやるべきなのか?、パートに任せるのか?、それともAIなのかを考えるようにしている」等、興味深いお話をしていただきました。

不動産テック勉強会紫原様

AIにさせたい業務とは?将来どのような業務がAIに置き換わるのか?

 パネルディスカッションでは、「AIにさせたい業務とは?将来どのような業務がAIに置き換わるのか?」等の質問がなされました。伊藤は「身体を使うこと、課題発見以外はAIにやらせたい。特に管理の領域はデータが豊富なので、家賃査定、入居者の審査、入居者とのコミュニケーション等、可能性が非常にある。」等と答えました。  対して紫原様からは、「今でも、クロージングに遠いものはAIでもできる。繁忙期の業務量、残業減らすのに役立っている。でも最終意思決定に関わるものはやっぱり人。」等のお話をしていただきました。  その他、「今後、業界で活躍するのはどのような人材か?」、「システムを自社で持つべきか」等の質問に対して、非常に活発な議論が交わされました。

不動産テック勉強会

最後は、参加企業者の方々と懇親会を開催しました。ビールを飲みながら、今後の不動産業界の未来について、熱く語り合いました。

これからも「不動産テック最新事例セミナー」を定期的に開催していきます!

次回は4月25日(火)です!不動産会社の皆さまのご参加を心からお待ちしています!申込は、下記のページからお願いいたします。

http://www.itandi.co.jp/seminers